2020年7月18日(土)、手すき和紙工房潮紙(宮城県柴田郡川崎町)にて、「宮城の手すき和紙体験教室」が3グループに分かれて開催されました。
新型コロナウイルス感染症対策をしての開催ということで、受付に来られた参加者の皆さんには、はじめに検温と手指の消毒などにご協力いただいた後、レジュメと参加証をお渡ししました。
参加証は、参加される方の目印として首からかけてもらいます。
参加証は、短冊のかたちの和紙に穴をあけて糸を通したもので、体験教室終了後に穴に近い位置で糸を切るとしおりになります。
「宮城の手すき和紙体験教室」の今回の内容はこちら!
①手すき和紙ガイダンス
②工房見学とコウゾやトロロアオイ畑の観察
冒頭に、ワークショップディレクターの早川から自己紹介、「宮城の手すき和紙体験教室」の全体についてお話。
皆さんに知って欲しいことは、自家栽培で和紙の原料を育てている工房は全国的にみても珍しいということです。
そして、原料を育てている畑の観察をして、その原料を使って、流しすきを体験し、さらに、自分ですいた和紙でブックカバー創作ができるのは「宮城の手すき和紙体験教室」だけということです。
また、このようなワークショップを企画している理由について、親として我が子と一緒に体験したいことができて、同じような思いを持った親子が集まって一緒に楽しみながら学べる場にしたいといった話がありました。
それから、講師紹介の後に紙すき職人の塚原さんにバトンタッチ。
参加者の皆さんは、塚原さんの手すき和紙についてのお話を興味深々で聞いていました。
塚原さんは、和紙の特徴や手すきの和紙かどうかの見極め方、手すき和紙をつくる技術そのもののお話に加え、塚原さんがすく和紙の原料のことや、和紙をつくる道具のこと、道具を製造する人が減っていることなど、色々な話をしてくださいました。
お話の後は休憩をはさんで、工房見学と畑の観察です。
建物の中を流れる川の水を触って「冷たい!」と歓声をあげたり、流しすきの道具の桁(けた)を持って「重~い!」と感じたり、畑のコウゾを見て触って皮をむいてみたり…ものづくりの現場だからこそ出来る体験が盛沢山でした。
「宮城の手すき和紙体験教室」は、9月12日(土)の流しすき体験へと続きます。
(文・写真/早川昌子)