【開催レポート】「わしでおくる、かたをたのしむ」(2020/10/24)

2020年10月24日(土)に、オンラインワークショップ「わしでおくる、かたをたのしむ」を開催しました。
8月29日(土)の第1回目、9月27日(日)の第2回と同様に、事前に教材キットを送付することで、参加者が文化施設等に集うことなく、工芸を楽しむオンラインワークショップです。

【方法】
参加希望者は、通販サイトminneにて事前に絵ハガキ型染キットを購入し、購入者に送られるメールに表記されたZoomのURLにアクセスして参加。一方、主催者側は、ブランチ仙台 WEST 1F まちづくりスポット仙台から生配信。

【時間割(10:30~12:30)】
10:30~ 紙すき職人から和紙の話を聞こう!
11:30~ 休憩
11:10~ 型染を知ろう!道具をつくろう!
11:40~ かんたん型染の絵ハガキをつくろう!

年齢は4歳から大人まで、地域は福岡、神奈川、栃木、仙台から親子4組、大人3組の合計7組(9名)にご参加頂き、盛況のうちに終了しました。
前半は、手すき和紙職人の塚原さんのお話です。参加者は、話を聴くだけでなく、キットと一緒に送ってある和紙の切れ端を破ったり、2双紙の和紙をはがしたりと、手を動かしながら楽しく学ぶ様子が伺えました。
また、知っているようで知らない和紙のことに興味津々で、質問も活発に出ていました。

休憩をはさんで、後半は、芹沢銈介というひとを知っていますか?という話題から始まって、かんたん型染をやってみよう!という流れで、参加者は、思い思いの色で和紙を型染し、素敵な作品に仕上げていました。

ワークショップ終了後に、送ってもらった作品写真をご紹介します。

東北工芸ことはじめ
千鳥(4歳・女子)構図も色も全て自分で決めたそうです。一番小さな千鳥がお気に入りでした!

 

ドラゴン(小4・男子)大きなドラゴンは、煉獄さん(鬼滅の刃)をイメージしたそうです。

 

塚原さんの似顔絵も書いてくれました!

 

千鳥(小3・女子)イメージどおりの紫をつくるのが難しかったそうです。スポンジの力加減と絵の具のつけ方を変えて、濃い部分と薄い部分と塗分けたそうです。

 

千鳥(小学校の先生)小学校の教科書に和紙が題材にされている部分があり授業の参考になりそうということで先生2人組で参加されていました。

 

千鳥(小学校の先生)キットに入っていた和紙の切れ端(破ってみたりするために送付)にも千鳥を型染め。しおりにされるのかな?!

8月から開催してきたオンラインワークショップ「わしでおくる、かたをたのしむ」は、当初は機材のセッティングや全体の進行方法など、これまで開催してきたオフラインのワークショップと異なる部分も多く、大変な面もありました。しかし、宮城県外(今回は、北は北海道から南は福岡県まで)から住んでいる場所に関わらず参加できるなど、オンラインならではの大きな可能性を感じることもできました。
手元に本物の工芸が届いて、暮らしの中に工芸の新たな居場所を見つけられる機会を引き続きつくっていきたいと思います。

(文/早川昌子)

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