【開催レポート】「宮城の手すき和紙体験教室」(2021/8/21)

2021年8月21日(土)、令和3年度文化庁伝統文化親子教室事業「宮城の手すき和紙体験教室」を開催しました。
元々は現地開催の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大の状況と、会場の広さや体験内容などを考慮して、やむを得ず、Zoomを使ったオンラインに変更しての開催です。
それでも何とか現場の臨場感を伝えたくて、手すき和紙工房潮紙のある宮城県川崎町笹谷から初のライブ配信となりました。

配信回数は、10時~、13時~、15時半~の合計3回。
Zoomでの参加が可能な方には、いずれかの枠でご参加いただきました。
また、Zoomでの参加が難しい方には、当日の収録映像をYouTubeで限定公開することにしました。

和紙ついて説明する紙すき職人の塚原先生(ライブカメラより)

「宮城の手すき和紙体験教室」の今回の内容はこちら!
①全体ガイダンス、職人さんから和紙の歴史や特徴を学ぶ、工房見学
②コウゾやトロロアオイ畑の観察、工房周辺の散策

最初に、事務局の早川昌子から、開会のあいさつと「宮城の手すき和紙体験教室」の全体ガイダンスについてお話をしました。
その後、手すき和紙工房潮紙の塚原先生にバトンタッチです。

和紙の歴史や原料、作り方についての塚原先生の説明が一通り終わった後は、ライブカメラを通しての工房見学です。
和紙づくりにはたくさんの水を使います。
しかも、きれいな水が必要です。
実は、この工房には、建物内部を横切るように川が流れていて、その様子もライブカメラで見ることができました。

トロロアオイ畑の前で話をする塚原先生(ライブカメラより)
笹谷に流れてきている川(ライブカメラより)

塚原先生の案内で、いろいろなサイズの流しすきの道具を見たり、原料のコウゾとトロロアオイの畑を見たりした後は、昔は宿場町だった笹谷を散策して工房まで戻ってきました。

最後は、トロロアオイの効果を確認する実験です。
実験を通して、トロロアオイの役割をしっかりと確認することができました。

次回9月11日(土)の「宮城の手すき和紙体験教室」は、流しすき体験です。
参加家族同士の接触ができるだけ少なくなるような方法を工夫して、現地開催できるよう準備を進めたいと思います。
(文/早川昌子、ライブカメラ/早川欣哉)

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