【開催レポート】「宮城の手すき和紙体験教室」(2024/11/16)

2024年11月16日(土)、古民家 道中庵(宮城県仙台市太白区)にて、「宮城の手すき和紙体験教室(令和6年度文化庁伝統文化親子教室事業)」を開催しました。令和6年度の開催は、今回が最後です。

東北工芸ことはじめでは、東北6県の風土に根差した工芸を、現代の暮らしの中に取り入れ、親子で楽しめる機会の提供を目指して、ものづくりとデザインをあわせたワークショップのプログラム開発や運営を行っています。

紙は、子どもにも身近なテーマです。手すき和紙体験教室を通して、和紙の歴史や特徴、流しすきの技法などについて知り、自分の言葉で日本文化のことを人に伝えられるようになるといいなと思います。

体験教室の最終日は、自分ですいた和紙を水切りという技法で本のサイズにカットして、ステンシルをしてブックカバーをつくりました。

◆全5回(3日間)のプログラム概要◆
2024年9月28日(土)
①全体ガイダンス、職人さんから和紙の歴史や特徴を学ぶ、工房見学
②コウゾやトロロアオイ畑の観察、工房周辺の散策

【9月28日の開催レポート】はこちらをご覧ください。>>

2024年10月20日(日)
③流しすき体験

【10月20日の開催レポート】はこちらをご覧ください。>>

2024年11月16日(土)
④デザインワークやステンシルの手順の説明、和紙の水切り体験
⑤ブックカバー創作

水切りからスタート

前半は、和紙の風合いをいかす「水切り」という技法で本の大きさに合わせて和紙をカットします。
切った端がハサミやカッターとは異なる風合いになります。
水切りについてはこちらの記事にも紹介しています>>

参加者は夢中になって取り組むので、あっという間です。「この子、できるかな…?」と感じることもありますが、誰もがクリエイティビティを発揮し、のびのびとした作品が出来上がります。

毎年、参加者からの声が私たちスタッフの励みになっています。
参加者アンケートより一部をご紹介します。

伝統文化や紙のしくみ、歴史を学び、考える様子がみられた。また、好きな本を選ぶ時に悩んだり考えたりする様子がみられたことがとてもよかった。

保護者の自分が夢中になってしまって子どもをみることを忘れてしまったが、子どもはみんなから刺激をもらって、自主的に動いて作っていた。

とても貴重な体験を子供と一緒に経験させていただきました。ありがとうございました。

スタッフのみなさんがとても親切でした。また、参加したいです。

和紙をいちからすく体験自体が貴重なので、このような機会をいただきありがとうございました。

予想以上のたのしさでした。本物の道具を使わせていただきありがとうございました。塚原さんのお話が面白かったです。

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