手すき和紙の厚み

東北工芸ことはじめ

1双紙、2双紙、3双紙

和紙の厚みのつくり方がユニークなのでご紹介します。

和紙をすく際には、簀桁(すけた)で紙料液を汲み込んで、前後と左右に動かします。
桁(けた)から簀(す)をはずして、簀の上にできた湿紙を重ねていきます。

東北工芸ことはじめ

小学生が簀を持って湿紙を重ねる様子

この流れを1回やって出来るのが1双紙です。1双紙を2枚重ねると2双紙になります。
1枚重ねるごとに3双紙、4双紙…となり、厚みが増していきます。しかし、4双紙以上になると紙が反ってくるので、厚めにしたい場合は、1双紙を気持ち厚めにするそうです。

このように、和紙は、もともと1枚ずつすいているものを重ねることで厚みをつくります。また、重なっているだけなので、2双紙であれば2枚に分かれますし、3双紙であれば3枚に分かれます。

写真:3双紙は3枚に分かれます。(簡単には分かれません!爪で根気よく剥がします。)

東北工芸ことはじめ

写真:2双紙でつくったブックカバー(ワークショップ2019「わしをつくる、わしでつくる」の参加者の作品)

他の作品はこちらからご覧いただけます→

ほんの少し知るだけでも、自分ですいた和紙に触れて感じることは多いはず。
五感が刺激され、こんな風に使ってみたら…!こんなものをつくってみたい…!とイメージが膨らんで、素敵なアイデアが湧いてきたら、ぜひ、私たちにお聞かせください。(^^)/

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