2020年9月12日(土)、手すき和紙工房潮紙(宮城県柴田郡川崎町)にて、「宮城の手すき和紙体験教室」を開催しました。
7月に開催した時と同じく、新型コロナウイルス感染症対策をしての開催ということで、受付では、参加者の皆さまに検温と手指の消毒などにご協力いただきました。
さて、7月の「宮城の手すき和紙体験教室」の内容は、①手すき和紙ガイダンス、②工房見学とコウゾやトロロアオイ畑の観察、でした。
9月の内容は、③流しすきの手順の説明/流しすき体験、です。
講師は、手すき和紙工房潮紙の塚原さん。
流しすき体験は、参加者誰もが初めてです。
早速スタート。
最初に、水が入れてあるフネの中に和紙の原料のコウゾを入れて、かき混ぜ棒でよく混ぜます。
それから、トロロアオイ(の根っこ部分を潰して絞り出した液)を入れて、さらに混ぜます。
コウゾが全体的に混ざったら準備OK。
「フネに入れるコウゾの量やトロロアオイの量は、レシピのように何グラムや何リットルと決まってないです。その時の気温や湿度、フネの中のコウゾの様子を見ながら、"いい塩梅"の量を見極めるのが職人です。」と塚原さん。
レシピ化するのは難しいものづくりの世界です。
コウゾ
コウゾのことは、「ことはじめノート」の記事でも紹介しています。記事はこちら>>和紙の原料「コウゾ」のこと
塚原さんが、流しすきの所作をひととおりやってみせてくれます。
すいた和紙を重ねていく様子
重なった状態の和紙を紙床(しと)といいます。
本物のすけた(紙すきの道具)を使って流しすき体験をする小学生
最後は次回についての説明をきいて終了。
次回は、10月14日、自分ですいた和紙でブックカバーを作ります。
2020年「宮城の手すき和紙体験教室」についてはこちら>>「宮城の手すき和紙体験教室」(2020年)
(文・写真/早川昌子)