2024年10月20日(日)、手すき和紙工房潮紙(宮城県柴田郡川崎町)にて、「宮城の手すき和紙体験教室(令和6年度文化庁伝統文化親子教室事業)」を開催しました。
9月28日(土)に続き2日目となる今回は流しすき体験です。
【9月28日の開催レポート】はこちらをご覧ください。>>
◆全5回(3日間)のプログラム概要◆
2024年9月28日(土)
①全体ガイダンス、職人さんから和紙の歴史や特徴を学ぶ、工房見学
②コウゾやトロロアオイ畑の観察、工房周辺の散策
2024年10月20日(日)
③流しすき体験
2024年11月16日(土)
④デザインワークやステンシルの手順の説明、和紙の水切り体験
⑤ブックカバー創作
試料液をつくります。
まずは、水を入れたフネの中にコウゾを入れます。
次に、トロロアオイの根っこを潰して出てきたネリを加えます。
フネの中を棒で勢いよく混ぜます。
水は工房を横切る水路の水、コウゾとトトトアオイは工房の庭に栽培されているものを使います。
準備ができたら流しすき体験です。
紙すき職人の塚原さんの所作を観察します。
ひととおり見たあとで、1人ずつ簾桁(すけた)を握り、試料液をくみあげて、ゆすります。
子どもたちは、最初は緊張していましたが、体験後は、達成感あふれる表情に変わっていました。
体験した親御さんからは「意外と重たいですね。」「和紙が出来上がるのが楽しみです。」といった声が聞かれました。
次回は出来上がった和紙にステンシルをして、ブックカバーを創ります。
(文・写真/早川昌子)